御神酒講は、酒造メーカーや酒販店をはじめ、食品メーカー、卸売業者など23社によって維持されています。
天神祭の渡御列のご奉仕が活動の中心で、陸渡御では左手を挙げた「猩々」の木像を飾った山車を曳いて参列するほか、船渡御で台船を運営してお祭りにご奉仕しています。
結成は江戸中期の元文2(1737)年頃と伝わり、大川北の天満郷地域にあった酒造業者の講「酒屋講」を起源としています。幕末より一時途絶えましたが、明治期に再結成され、現在まで続いてきました。
天神祭の始まりとされる鉾流神事が行われたのが平安中期の天暦5(951)年、さまざまな講社がご奉仕するようになったのが1700年代初めといわれています。1000年以上続く天神祭、その講社ご奉仕の初期から活動していた歴史ある講の流れを引き継いでいます。
われわれ御神酒講は、酒類業界並びにそこに在籍する者にいただいている天満宮さまの日頃のご加護に感謝し、その御神霊のお供を奉り、誠心誠意をもってお勤めしております。主旨をご共有いただいている酒類関係事業者の皆さまのご厚志を代行させていただく想いで、天神祭への渡御行事へのご奉仕を努めたいと思います。