玉神輿講たまみこしこう

人々に愛される「玉神輿」

「ヨイヨイヨイ!」威勢の良い掛け声とともに祭りを盛り上げる玉神輿。天神祭陸渡御の締めくくりを担う御神輿です。玉神輿には手力雄命(たじからおうのみこと)の御霊がお乗りになっており、天神祭の安全を守っておられます。

玉神輿講は5団体(水産物卸協同組合、本場青果卸売協同組合、中央卸売市場綜合直売協同組合、中央卸売市場乾物卸組合、中央卸売市場漬物卸売協同組合)+大阪市中央卸売市場本場市場協会で構成されており、それぞれの団体から18人の世話役が選ばれます。それを「天神祭玉神輿十八人会」と言い、主に玉神輿の管理や保守、渡御を円滑に運行するために組織されています。講員は約200名と、主に市場関係者で成り立っている講です。

玉神輿講の歴史

天保8(1837)年、大塩平八郎の乱により大阪天満宮の玉神輿は焼失してしまいました。そのことを憂えた天満屋清兵衛を中心とする町衆が江ノ子島東之町衆の船大工に発注し、 天保11(1840)年に現在の形として復活しました。それは神輿の屋根飾りが納められた箱に「天保十一年 江之子島東町」と記されていることから読み解くことができました。現存の玉神輿は、船大工が作ったというだけあり作りは非常に頑丈で、その形は「一重台輪通り屋根御神輿(鳥居・玉垣つき)というもので、材料は欅(けやき)、釘は1本も使われていないのが特徴です。特に屋根が重たく、総重量は目方六百貫と言い、約2トンの重量を誇ります。その姿は非常に雄大であり豪華、また、情勢に屈しない町衆の誇り高きプライドが生み出した無二の芸術品ともいえる力強い風体をしています。
(大阪市中央卸売市場本場市場協会 玉神輿講HPより一部抜粋引用)

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